色物文具収集家のきだてたくさんのデイリーポータルZの「鉛筆をまるまる削ったら楽しい」という記事を読んで、一本鉛筆削りに挑戦したいと思い始めた。
きだてさんが使った鉛筆削りは、中島重久堂がフランス向輸出モデルとして作っているもので、五十音と信頼文具舗で扱っているということだ。
久しぶりに有楽町に出たので銀座の裏通りにあるペンシルミュジアムのミュージアムショップの「五十音」に鉛筆削りを買いに行った。
店主の宇井野さんと話をしていると、新しく作った写経用鉛筆を見せてもらった。写経用鉛筆は、三菱鉛筆の10Bの筆鉛筆をベースにしたOEMで、特注の長さで、経文が銀の箔押されている素敵な鉛筆だ。長さが短くしたのは、写経帖の大きさに合わせたということだ。
10Bの筆鉛筆は、線の強弱が奇麗にでるので、筆のようなハネ、止めができるから、筆でなければと思われた写経に使える。写経が鉛筆でできるということは、構えず、何時でも、どこでも写経ができるということで、ハードルが下がるのではないだろうか。
さて、鉛筆削りだけれど、自宅に帰って、早速100円ショップの1ダース108円の鉛筆を削ってみた。鉛筆の削りクズがスルスルと出てくる。削りクズの方向を調整すると良かったのだけれど、勢いに乗って削ってしまったので、削りクズが途中で切れてしまった。
それにしても、良く切れる。鉛筆の軸の木材が高品質のものならば、もっと奇麗に削ることができそうだ。一本鉛筆削りは気持ちがいいので、ストレス解消に良いかもしれない。