古いアルバムは大きくて邪魔なのと、サイズがまちまちで、本棚に並べても見場が悪い。それだけでなく、古い写真もデジタル化するにも台紙が大きすぎて扱いが悪い。
古いアルバムを整理することにして、写真を剥がそうとしたが、写真が破れたりして、なかなか上手くいかない。
アルバムの糊付フリー台紙は、粘着剤がすじ状に着けられていて、一度写真を貼付けると剥がすことが難しい。特に、古い台紙では、粘着剤が劣化するのか、より剥がしにくくなるようだ。
試しにペーパーナイフを使って写真を剥がしてみたところ、予想以上に奇麗に剥がすことができた。
ペーパーナイフは、粘着剤を剥がすことが得意なのだから当たり前だった。あれだけ毎日のようにペーパーナイフを使っていて気がつかないとは、灯台下暗しということだ。
剥がし方は、ペーパーナイフの刃を写真と台紙の間に入れて、少しずつ粘着剤を切るように動かして、刃を写真の横幅一杯になるように
刃を前後に動かしながら、写真を粘着剤から三分の一くらいまで剥がしていく。慣れてくると1〜2cm剥がすだけで剥がせるようになる。
浮き上がった写真の端を持って静かに上に引くようにすると写真は剥がれてくる。引っ張る方向を斜めにしたり、勢い良く引くと写真が破れたり、粘着剤に写真の裏が剥がれることになる。
無理な力を入れないように、ゆっくり引くと奇麗にはがすことができた。最初の写真は、台紙から5枚写真を剥がした跡になる。写真を傷めなければ、台紙に疵が付いても問題ないだろう。
この方法が可能なのは、カラー写真だけになる。カラー写真は、プリント用紙にプラスチックコーティングされているので、剥がせるのだ。
古い白黒写真は、印画紙の裏が紙のままなので、アルバムの粘着剤が紙の繊維に入り込んでいるので、ペーパーナイフでも上手くできなかった。