きたきつねは100円ショップが大好きで、自宅の徒歩圏にダイソーとセリアができたので、週に2、3回は行っている。特に最近は貧乏になったのでさらに100円ショップ好きに拍車がかかっている。
100円ショップの商品は、初期は日用雑貨を中心だったけれど、どんどん商品の種類が増えてファッション、ホビーにまで商品の幅が広がっている。
きたきつねにとっての100円ショップの文房具は、付箋紙、テープ、用紙類などの消耗品類を中心に愛用品が多い。それと意外に変わった物を発見する喜びもある。
100円ショップの文房具は、初期はバッタ物や中国製の中小メーカーのものばかりでそれほど品質が良いわけでなかった。その後、100円ショップが店舗数が増え、メージャーになるにつれて商品の淘汰が進んで粗悪品は見られなくなってきた。
現在、ダイソーの店舗数は国内3,000店舗、海外1,500店舗、セリアは国内1,323店舗、キャンドゥ971店舗と大手だけでも国内だけで五千を越すようになっている。その他のショップを加えると相当な数になることは間違いないだろう。
そのため、売れ筋商品を中心に安定供給するために大手の100円ショップは、特許切れ商品を含めプライベートブランドの商品を開発するようになってきている。その傾向はさらに強くなるだろう。
これだけのセリングパワーがあれば、一度の発注量は想像を超える量で、かつ流
通センターに一括納入ということになれば、一般小売店に個別に配送することを考えるとメーカーにとってはメリット非常に大きい。
工業製品は、量産効果が大きいので、大量に販売できるチャネルは無視できないから、ナショナルブランドのメーカーは在庫処理から始まり、現行商品や少量パッケージにした商品も供給するようになっている。
特に、売れ筋の商品であれば、減価償却も終わり低コストで販売可能になるし、売れずに大量在庫を抱えてしまった商品も、倉庫代、廃棄コストを考えると販売先として選ばれることになる。
文房具、それも筆記具にその傾向が強く、売り場を見て判るように国内のメージャーなメーカーの商品が普通に売られるようになっていて、その種類が増えているように感じる。
街の文具店が、後継者不足、商環境の変化等に対応できず減少傾向は止められないから、今後は一層その傾向が続くのではないかと予想している。