年明け早々にシヤチハタから発売予定の「電動ケズリキャップ」のプレスリリースを見てなんだか悲しくなってしまった。
7月のISOTで「ケズリキャップ」専用ボトルを見た時は、仕方がないかと無視していたけれど、電動のケズリキャップというのはどうにも見逃せなくなってしまった。
鉛筆削り「ケズリキャップ」シリーズの累計販売数量が100万個を越えたヒット商品となったことは喜ばしいことだけれど、だからといって何故電動にしなければいけないのだろうか。
手で削るよりも電動にした方が便利で売れるという安易な発想しかできないとすれば、シヤチハタという企業に対して大きな疑問符を付けたい。スタンプとスタンプインキについては、先進的でかつ優秀な製品を製造しているのに、文房具については三流というのはどこか問題があるのではないか。
製品としてみてみても、ペットボトルに巨大な電動の鉛筆削りを付ると、バランスが悪く、使わない時に寝かせておかなければいけないし、無理に立てて置くと倒れてしまう。本体は、どんな倒れ方をしても壊れないというのだろうか。
現在市販されている電動鉛筆削りは、削りくずを入れるための大きな容器を用意されているので、わざわざペットボトルを使う必要があるのだろうか。
電池も充電式電池にも対応せず、使い捨て乾電池をつかうことになることも問題があるだろう。
シヤチハタが力を入れている環境対応商品としてケズリキャップの元々の発想の原点を見直すべきだろう。